MENU

【美肌サプリ】ギンコ(イチョウ葉)の効果と副作用|本当に効くの?最新研究で徹底解説

「最近、肌のハリがなくなってきた気がする」「シミや小じわが気になる」――20代後半から40代にかけて、多くの女性が直面する肌の悩みです。スキンケアを頑張っても、生活習慣や年齢による変化はなかなか止められないもの。

そこで注目されているのが、ギンコ(イチョウ葉)サプリメント。抗酸化作用や血行促進効果が期待できるとされ、美容雑誌やSNSでも話題になっています。でも本当に「飲むだけで美肌」になれるのでしょうか?

この記事では、ギンコサプリの効果・副作用・正しい取り入れ方について最新研究をもとに解説。最後まで読めば、あなたにとって本当に必要なサプリかどうかがわかります。

目次

ギンコ(イチョウ葉)とは?美容で注目される理由

「名前は聞いたことあるけど、結局ギンコって何?」と思っている方も多いでしょう。

ギンコ(イチョウ葉)は、なんと2億年以上の歴史を持つ“生きた化石”と呼ばれる植物。中国では古代から薬用として使われ、血流改善や記憶力サポートに役立つと信じられてきました。近年はヨーロッパやアメリカでもサプリとして普及し、今では美容目的でも注目されています。

ギンコ葉に含まれる代表的な成分

  • フラボノイド:強力な抗酸化作用を持ち、紫外線やストレスで発生する活性酸素を中和。肌細胞のダメージを防ぐ。
  • テルペノイド:血液の流れを良くし、酸素や栄養を体の隅々まで届ける働き。
  • ギンゴリック酸:抗菌作用を持つが、同時に皮膚刺激性もあるため注意が必要。

つまりギンコは、「抗酸化」×「血行促進」の2つのアプローチから、美容と健康に関与している可能性があるのです。

ギンコサプリの美肌効果 ― 科学的に証明されていること・まだ不明なこと

「ギンコで本当に肌がキレイになるの?」――ここが一番気になる部分ですよね。研究データをもとに、実際の効果を整理してみましょう。

1. 抗酸化作用でシワ・たるみを防ぐ

肌老化の大敵は「酸化ストレス」。紫外線・睡眠不足・ストレス・喫煙・食生活の乱れなどで活性酸素が増えると、コラーゲンやエラスチンが壊され、シワ・たるみ・くすみが進行します。

ギンコに含まれるフラボノイドやテルペノイドは、この活性酸素を無害化。2021年の研究では、ギンコエキスが皮膚細胞の酸化ダメージを抑え、コラーゲン分解酵素(MMP-1)の働きを弱めることが確認されました。

さらに2023年の小規模臨床試験では、ギンコ配合クリームを数週間使用した参加者の肌弾力が改善し、小ジワの軽減も観察されたとの報告があります。

抗酸化作用による美肌効果は、ギンコの中で最も科学的根拠が強い分野です。

2. 血行促進作用で肌のターンオーバーをサポート

「顔色が悪い」「肌の調子がなかなか戻らない」――そんな悩みに関わるのが血行不良。血流が滞ると、酸素や栄養が肌に届かず、ターンオーバーが乱れてしまいます。

ギンコに含まれるテルペノイドには、血小板の凝集を抑えて血流をスムーズにする作用があります。理論的には、これが新しい肌細胞の生まれ変わりを後押しすると考えられます。

ただし、現時点で「ギンコによって血流が改善=肌が美しくなる」と直接的に証明した臨床試験はまだ少ないのが現状。

血行促進による美肌効果は“可能性あり”の段階で、今後の研究が待たれます。

3. 抗炎症作用で肌荒れを防ぐ可能性

ニキビや赤み、敏感肌…。20代から40代の女性が悩まされやすい肌トラブルの背景には「炎症」があります。

ギンコエキスには、炎症性サイトカインの産生を抑える作用が実験レベルで確認されています。つまり、肌の赤みやかゆみを抑える可能性があるということ。

ただし、ヒトを対象とした臨床試験は少なく、「ニキビ改善」や「湿疹の改善」についてはまだ不十分なデータしかありません。

抗炎症作用は期待できるものの、実際の美容効果はまだ証明されていません。

4. 抗菌作用とそのリスク

ギンコの成分のひとつ、ギンゴリック酸にはニキビの原因菌(C. acnes)への抗菌作用が確認されています。
しかし同時に、皮膚への刺激や毒性の懸念があり、外用や摂取での美容利用には注意が必要。

抗菌作用は研究室レベルの知見にとどまり、実用化には課題が多いのが現状です。

ギンコサプリの飲み方と副作用 ― 安全に美肌を目指すために

「よし、早速ギンコを試してみよう!」と思った方も多いでしょう。
ですが、サプリは“健康食品”とはいえ、正しく使わなければリスクもあります。

ギンコサプリを摂るときの注意点

  1. 摂取量を守る
    製品ごとの推奨量は必ず守りましょう。過剰摂取は逆効果に。
  2. 薬との飲み合わせに注意
    ワルファリンなどの抗凝固薬やアスピリンを服用中の方は出血リスクが増加します。
  3. 妊娠・授乳中はNG
    出血傾向を高めるため、妊娠・授乳中の方は避けましょう。
  4. 副作用の可能性
    胃痛・下痢・頭痛・めまい・アレルギー反応などが報告されています。

持病がある方や薬を服用中の方は、必ず医師に相談するのが安心です。

美肌を目指すなら「ギンコ+生活習慣」がカギ

「サプリさえ飲めば美肌になれる」――そう思っているなら要注意。
美しい肌は、日々の生活習慣の積み重ねによって作られるものです。

ギンコと相性の良い美容習慣

  • 睡眠:ターンオーバーが最も活発なのは睡眠中。最低6〜7時間の質の良い睡眠を。
  • 食事:ビタミンC・Eやポリフェノールなど抗酸化栄養素を組み合わせると効果的。
  • 紫外線対策:日焼け止めは一年中欠かせない必須アイテム。
  • ストレス管理:ストレスはホルモンバランスを乱し、肌荒れを悪化させます。

ギンコはあくまで“補助的なサポート”。生活習慣を整えることで初めて本領を発揮します。

まとめ ― ギンコサプリは美肌に効くの?

  • ギンコサプリは抗酸化作用で肌のシワやたるみを防ぐ可能性が最も高い
  • 血行促進・抗炎症・抗菌作用はまだ研究段階でエビデンス不足
  • 副作用や薬との相互作用には注意が必要で、医師相談が推奨される
  • 美肌のためにはサプリだけでなく、睡眠・食事・紫外線対策など基本習慣が不可欠

結論として、ギンコサプリは「確実に美肌効果がある」と断言できる段階ではありません。
ただし、抗酸化作用を活かしてエイジングケアをサポートできる可能性があるサプリです。

過剰な期待をせず、“美容習慣のプラスα”として上手に取り入れるのが、大人の女性の賢い選択肢といえるでしょう。

いいなと思ったら、ポチッとシェアしてね✨

書いたのはこの人

ハレオ ハレオ 元・肌に無関心の美容家

元は美容に無頓着だったハレオです。写真に映った自分の肌に危機感を覚えた日から、美容とスキンケアの探求を続けてきました。
成分や生活習慣、効果的なケア方法を調べ、実際に試す中で得た知識と体験が今の発信につながっています。
このブログでは、科学的な裏付けと実体験に基づいた「肌を育てるための習慣」をわかりやすくお届けしています。

目次